GPTクアラルンプールIN福岡 カバレッジ
2010年3月3日 日常 コメント (1)GPTクアラルンプールIN福岡
ワールドウエイク後のPTサンディエゴが終了し、一般プレイヤーにも
デッキ構築の指針が示されたスタンダード環境
海外GPのトライアルであるにも関わらず参加者34名と九州開催GPTとしてはまずまずの人数を集めた
皆、新環境のスタンダードデッキで楽しみたいというおもいが伝わってくる
私自身も消極的ながら参加しようかとおもっていたのだが
花粉症による体調不良と会場のキャパぎりぎりの参加人数からライターとして観戦することにした
つきましては不肖ながら観戦レポートとして掲載させてもらうことに
なお、各ラウンドのレポートマッチ選択は九州のトーナメントマジック常連者としての主観と偏見に基づいて決定しました
なお、文章上に必要以上のあおりも混入しておりますのは御容赦いただきたい
また一部マッチでは希望によりプレイヤー名を三浦春馬(仮名)としておりますが、筆者が春馬似のイケメンであることとは
何も関係ありませんし、匿名者の特徴にも全く関係しておりません
それでは
ラウンド1
井上トオル VS 伊藤サトル
井上という名前は皆さんの記憶に新しいのではないだろうか?
そう、PTサンディエゴのビデオカヴァレージにてグリクシスコントロールを紹介した彼である
彼の自慢のグリクシスコントロールで今日も連勝をなしとげるのか?
対する伊藤は奇しくもほとんど同形のデッキだがこちらはジェイスを採用しており
若干毛色が異なるようだ
先攻は伊藤
オープンハンドは新ジェイス、ジュワー島のスフィンクス、稲妻、終止、土地3
これをキープ
井上は急使の薬包、終止、本質の散乱、土地4でキープ
ファーストアクションは2Tの井上が急使の薬包
3T目互いにドローゴーでエンドに伊藤がフェッチを起動し土地をサーチ
伊藤20→19
続くターンに伊藤はジェイスを設置、井上のライブラリトップを確認しそのままに
エンドに井上は稲妻をジェイスにうちカウンターを減らす
そして井上のターン、しかしカミツキガメを出すにとどまる
続くターン、伊藤はジェイスでブレインストーム、苦笑して永遠溢れの杯を4マナでキャスト
次のターンのスフィンクスアクセスにつなぐ
一方の井上はここで5マナ目を確保できない、薬包を起動しても、である
しかたなくカメがジェイスを襲ってカウンターを1減らす
伊藤はジェイスでライブラリーを下に送りつつジュワー
もちろん井上はカウンター
土地の欲しい井上、しかし引けない
仕方なく稲妻でようやくジェイス退場、カメをもう一つおかわりしてターンを返す
伊藤は広がり行く海でドローし、ジュワーがついに通ってしまう
井上は土地も伸びず有効牌も引けない、強引に薬包で引きにいって5枚目の土地を手にする
しかし伊藤の場にPWニコルボーラスが出現し、ランドを破壊しはじめると井上は次のドローを確認してカードを片付けた
二本目の先攻は井上
一本目終了時に手札に溢れていた地震と終止をサイドアウト
井上の初手は土地2、針、宝物探し、セドラクシスの死霊、本質の散乱、脅迫
伊藤は急転回2、破砕、カメ、土地3をキープ
井上はタップインランドから2T目に脅迫、破砕を落とす
続いてフェッチ起動から死霊
井上20→19
返す伊藤はフェッチからカメ
伊藤20→19
ここからは一方的だった
セドラクシスが殴り、伊藤の手札を奪う
伊藤のライフが19→16→13と減る
伊藤は破砕で伸びていない相手の土地を狙うが、井上はタール抗をセットしつつ死霊2号を追加
伊藤は逆転を狙ってテルミンの演技を打込むがめくれたのは最も残念なカメ
伊藤に残された道は投了しかなかった
3本目、伊藤の先攻
伊藤は数を減らしていた稲妻を再投入
土地2、テルミン、ジュワー、破砕、精神の制御をキープ
井上は土地2、死霊2、脅迫、散乱、針をキープ
ファーストアクションは井上3T目の脅迫
テルミン、制御、山、カメ、ジュワー、破砕から破砕を落とす
伊藤は4枚の土地のうち2枚が地盤の際と色マナが不安定だ
土地ばかり引く井上は針で際を指定
伊藤は返しに破砕をひくが針ではなく土地を壊す
井上はフェッチから死霊
井上20→19
伊藤は自分の際に海をはり、もう一枚の海を井上のタール抗につける
井上は死霊で殴り、もう1体を追加
伊藤20→17
伊藤は動けない
続くターンで2体になぐられて17→11
伊藤はここで精神の制御で死霊を1体奪うものの井上は次のターンも攻撃
伊藤11→8
井上の手札は土地だらけだが虎の子の散乱が伊藤の渾身のジュワーを打ち消す
結局次のターンセドラクシスが相打つが伊藤はドローの後に投了
井上おすすめのサイド、死霊が勝負を分けた一戦だった
緒戦を勝利した井上は華麗に今日のトーナメントを駆け抜ける予感をさせたがその後連敗して
華麗にトーナメントを離脱していたことをあえて付け加えておく
ラウンド2
加藤タカヒコ VS 門野タカユキ
ラウンド2では常連対遠征の対戦
加藤は大分出身だが仕事で福岡に移り九州のトーナメントの常連
一方の門野は隣県山口からの遠征、とはいえやはり九州のトーナメントでも良く見る顔
経験、実績でやや勝る加藤の黒単ヴァンパイヤに門野は王道ジャンドで挑む
先攻は門野、稲妻2、群れドラ、終止、土地3をキープ
加藤は土地2、夜候、吸血鬼の貴族、カラストリア、不気味な発見、精神ヘドロをキープ
門野が野蛮な地を2連続で置く立上りに対して加藤は2Tにフェッチ2枚からカラストリア
加藤20→18
当然エンドに稲妻で処理する門野
続いてランパンで土地を伸ばす
加藤は貴族をキャストするも稲妻
加藤は続くターンで土地を引けないが血の署名をドロー、
小考したのち発見で回収したフェッチとカラストリアを再キャストするが門野の終止が飛ぶ
門野は少しドローに力が入るが6枚目の土地を置けない
加藤はトップからフェッチを手に入れると起動してヘドロ
加藤18→17
門野の手から群れドラ×2とパルスが落ちる
加藤は夜候キャストし次ターン殴って5点
門野20→15
カラストリアを追加、さらに署名で手札を増やす
加藤17→15
門野は山峡をアクティベートして殴り加藤のライフは11に
加藤は構わず殴る、門野15→6
勘のいい方は気づかれたと思うがここまで加藤のトップは常に黒い
こうなると夜候は強力このうえない
門野はライフを5にしながらギャンコマで最後の抵抗をするも
トークンが出るのにスタックでギャンコマ本体に飛ぶ堕落の触手
門野はさらにスタックでギャンコマ本体を2点火力として本体に飛ばしてのちにトークンのみが残る
加藤11→9
加藤のトップは・・土地、しかし加藤が2ライフと引き換えに署名するとライブラリートップは黒く書き換わってしまった
二本目の先攻は門野
しかしサイドボードの時点で門野はミスを犯してしまう
サイドに用意されていたマグマのしぶきと鹿を全くサイドインしなかったのだ
もっとも加藤も死の印をフル投入してたりと両者のサイド練習不足が垣間見える
門野のオープンハンドは土地3、稲妻2、ランパン、パルスと微妙ながらもキープ
加藤は恐血鬼、カラストリア、吸血鬼の貴族、迫害者、土地3をキープ
門野はランパンスタート
加藤は2T目カラストリアからキャスト、マナカーブ順の手札でマナを余せないのに
恐血鬼からキャストしない、当然稲妻で退場
加藤はフェッチでライフを19として貴族
門野はさらにランパンから稲妻で貴族を除去
加藤はここで迫害者を送り出す
余談ではあるが加藤の手札から考えれば2T目は恐血鬼から入るべきではないだろうか?
続いてカラストリアとキャストすれば常に1マナ余らせることが出来る、さらに貴族は迫害者が出た後に
キャストするほうが良いように思えるがどうだろうか?
おそらく通常のジャンドならマッチアップ的に効果の薄い荒廃稲妻はサイドアウトされている可能性も高い
恐血鬼を手札に残して荒廃稲妻に備えるよりも良いと思うのだが
話がそれてしまった、元に戻そう
迫害者への対処として、門野のハンドにはパルスがあるが、ここはギャンコマからキャスト
迫害者の攻撃を一度受けることを選択する
迫害者の攻撃で門野のライフは14へ
加藤は門番でトークンを1体つぶし、地盤の際で後の脅威となるであろう山峡を破壊
門野はパルスで迫害者を、トークンで門番をつぶして反転攻勢に、加藤のライフは16へ
加藤はフェッチを起動して土地を圧縮しライフは15
門番でトークンを退場させ、地盤の際でさらに土地を割る
門野はギャンコマと門番の相打ちを選択し、場はさらに、トリナクスをキャスト
加藤は地盤の際を多く引いており、繰り返し起動しては脅威となる土地を壊してマナを縛っていく
そして手札に残っていた恐血鬼をここでキャスト
互いに殴り合いともにライフは12へ
加藤はここから脅威のドローを重ねる
不気味な発見で門番と際を回収
カラストリア拾って恐血鬼で殴れば?とかいう突っ込みはしない方向で
門野の土地はすでに3、加藤の土地も4
しかし門野の4枚目の土地を回収した際で割る加藤、しつこく相手の弱点を攻める
門番でトリナクスが分裂してぐだったところで加藤のトップは夜候
当然ライブラリトップはヘドロだ、紳士のたしなみである
アタックで門野のライフは2
門野はパルスで夜候を落とすが加藤はさらに不気味な発見で心までへし折る
門野投了
ラウンド3
行弘ケン VS 本山カズヒコ
ラウンド3は昨年グランプリ北九州TOP4に残るなどのブレイクを果たしてグレイビーに乗った行弘と
かつては佐賀の右手と謳われ、PT経験もある本山の対戦
PTに使用したナヤを多少いじったという行弘に対して本山のデッキは赤白上陸
先攻は本山
本山はリング、稲妻、エルズペス、土地4を当然のマリガン
平地、ぐらつく峰、ネコ、稲妻、地獄火花×2をキープ
行弘は極楽鳥、稲妻、ギャンコマ、アンセム、硬鎧、土地2をキープ
ゲームは先攻2ターン目にネコの4点を行弘が受けて始まる
行弘は鳥こそ焼かれるもののランパンを打って硬鎧キャスト
3、4ターンに土地を引けなかった本山は空猟師で峰を戻してネコが突撃
これを行弘は硬鎧でチャンプ、しかし行弘も土地がストップ
続いてフェッチを引き当てた本山が上陸を宣言するとスタックでネコが稲妻で焼死、猟師で行弘のライフは14に、
ムカデを置いてターンを返す
ここで行弘は5枚目の土地から悪斬をキャスト「らめぇー」とつぶやく本山、これはキモい
本山の手札は地獄火花×2、稲妻、そしてトップは土地と無力
ムカデアタックで3点を削る
返しに天使が本山の横面を激しくしばく
行弘11→16
本山20→15
地獄火花をキャストし、フルパンで挑むがムカデが白緑ランドにブロックされ、フェッチ起動にレスポンスで
稲妻をくらって消滅、行弘のライフを11にするが以前盤面の天使が本山にはどうにもならない
行弘はアンセムをキッカーせずキャストし、ナカティルに守りをまかせて強烈な一撃を浴びせる
本山のライフは9、ようやくパスを引き天使への回答を得る
しかし行弘の白緑ランドとナカティルが容赦なく本山を追い詰める、一応ブロッカーを用意して
行弘のライフを10くらいにはしてみるがエンドにブロッカーを始末されてしまってはどうにもならなかった
二本目
巻き返しを狙う本山はサイドから悪斬を投入、魔力のとげも少々
目には目を、ということか
行弘はアンセム3と硬鎧、パスを各1枚アウト
本山の初手は稲妻2、土地5、もちろんマリガン
パス、エルズペス、稲妻、地獄の雷、土地2をキープ
行弘は鳥、稲妻、パス、ギャンコマ、土地3でキープ
本山は3Tにムカデをキャストに成功、土地を置かずにターンを返す
続くターン本山はフェッチで5/5になったムカデと雷で攻撃
行弘は雷をリムーブするが手札から出てきたのはパスではなく粛清
いいものを引けている、ダメージは5点
行弘はメインでムカデに稲妻
本山は手札に土地を温存しつつ空猟師をキャスト
返しに行弘はギャンコマ、本体は即パスで除去されるがトークンが残る
本山はフェッチからエルズペスを設置
ここで相手に白緑ミシュラランドが二枚ある(タップ)のに謎の+3アタック
返しに彼女を失ってしまう、もしかしたらゴブリントークンのことを見落としていたのかもしれない
残った空猟師も稲妻されてしまい、サイドインした悪斬を引くこともなく敗れ去った
ラウンド4
三浦春馬 VS 緒方ショウイチロウ
スイス6回戦の4回戦であるこのマッチを勝てばほぼTOP8は確定である
緒方といえばDNではがたお≒ワニというHNで、ネットではそこそこの知名度を持っている存在として知られている
オリジナルデッキを愛し、今回もちょっと面白いギミックを詰め込んだそのデッキがいかに動くのか
先攻は緒方
緒方のデッキはオリジナル、多くのタップインランドを護符でアンタップインさせ
ムルダヤの巫女などで土地を並べて軍部政変などの大技につなぐのが基本の勝ちパターンである
そんな彼のオープンハンドは探検、アンセム、護符、土地4でこれをキープ
対する三浦のデッキはナヤ
ハンドは鳥、ナカティル×2、聖遺の騎士、イーオスのレインジャー、土地2
初動は三浦の極楽鳥、騎士の流れ
緒方は2Tにキーカードである護符を設置し、探検から土地を伸ばす動き
三浦はマナを出して騎士の能力を起動し、無理やり4マナから血編みに繋ぐが
めくれたのはパス、プレイせずアタックするのみで緒方のライフは17
緒方はムルダヤの巫女をキャストするもTOPは探検
ハンドはバントの魔除けとアンセム
三浦は再度マナを絞ってイーオスをキャスト、土地は引いていたがタップインの白緑ミシュラをセット
教主、ナカティルを手札に、血編みはアタックして巫女と相打ち
完全に動きの止まった緒方はバントの魔除けで騎士を処理するのがやっと
三浦は教主を置いてイーオスが殴る緒方のライフは13
どこからともなく2体目の騎士があらわれる
緒方渾身の宝物探しも即護符がめくれてストップ
「ゴフ!」というしょうもないギャグを一日中使いまわしていた緒方の姿は印象的だった
こうなれば勝負は決まり
緒方いわく「宝物から護符がめくれると必ずゲームを落とす」とのコメントがあったので
もしコピーする方は要注意?で
二本目も緒方先攻
ラス、ムルダヤの巫女、宝物探し、忠告の天使、土地3をキープ
三浦は教主、血編み、イーオス、稲妻、土地3のドブンハンド
緒方は2ターン目に護符を設置するがどこからともなくあらわれたリングが護符を追放する
そして迎えた4ターン目にハリマーの深みでライブラリを見た緒方が苦笑する、土地がないのだ
緒方の場には2体の0/1トークンが、つまりカルニの庭が2枚
つまり白マナはひとつしかないのだ
ここで三浦の血編みから不屈の随員が登場し、ラスに全てを託す戦略も崩壊
あきらめずに探検、宝物さがしでライブラリを掘る緒方に土地は与えられない
かくして一方的なマッチは終了した
緒方の日記が読みたい方はリンクで飛ぶと良いだろう
ラウンド5
行弘ケン VS 三浦春馬
唯一の全勝者卓に座ったのはこの二人
すでにTOP8進出は確定しているのでIDするものとおもい、面白そうな対戦を選別しようとしていたところ
行弘が「書くならやりますよ」と申し入れ
目立ちたがりもスターの資質、さすが伊達に九州のアイドルとは呼ばれていない
勝つのはアイドル行弘か、勢いに乗る三浦か
先攻は三浦
石鍛冶、血編み、土地5をマリガン・・・しない
行弘はワンマリガンで悪斬、ランパン、流刑、土地3をキープ
三浦が石鍛冶からバジリスクの首輪をもってくれば行弘はランパンと予定調和
土地しか引き足してない三浦は石鍛冶に装備して攻撃
お互いフェッチを起動しておりライフは三浦も行弘も18に
行弘は国境地帯のレインジャーで赤マナを確保
返しに三浦は血編みをキャスト、続唱は聖遺の騎士4/4
三浦は土地だらけのハンドからドローでアドバンテージを取り返していく
「完璧超人か?」行弘がつぶやいた
血編みはレインジャーと相打ち、騎士はパスで退場
そして行弘がキャストしたのは悪斬の天使
さすがに何もないハンドからはこれに対する答えが出てこなかった
二本目も三浦先攻
三浦は教主2、石鍛冶、リング、土地3でキープ
ラスと野生の狩の達人をサイドからフル投入した行弘の初手は
達人、ランパン×2、悪斬、稲妻、土地2
明確なプランの見える行弘が序盤から有利を築くとおもわれた、が実際の展開は大きく異なった
三浦は教主から石鍛冶、首輪サーチ、教主2号キャスト
行弘は白緑ミシュラから2Tランパン稲妻をツモる
三浦は石鍛冶2号から同じく首輪2号をもってくる
石鍛冶が攻撃して行弘17、三浦22(フェッチでー1)
行弘は続くターンにランパンするのみにとどまる
そしてこのターン石鍛冶のアタック後に三浦の手から悪斬の天使が場に放たれたのである
行広より先に三浦の場に悪斬がでるなどと誰が予想するだろうか?
行弘は山峡をセットし、達人をプレイ、赤マナを残してターンを返す
このマッチ、常に行広は相手の狡猾な火花魔導師に首輪のついた「接死砲台」をつねに警戒したプレイングをしている
細部までのケアが自然に出来るのはやはり紳士のたしなみ
一方で賛美されし悪斬は行弘のライフを7に落とし込む
三浦のライフは32、続けてリングで達人を追放する
後がなくなった行弘は赤マナ残しで悪斬をキャスト
もちろん赤マナ残し、砲台をケアしつつ稲妻込みでの悪斬撃墜をリャンメン狙う
ここで行広の予想通り、狡猾な火花魔道師の出現、首輪装備スタックで稲妻で事なきを得るが
悪斬を失ってかつ相手の悪斬が残るという展開はもちろん厳しい、とはいえ悪斬のおかげでライフは11に回復して
1ターン分の猶予をえる、竜つかいののけ者をキャストしてターンを返す
手札には盤面の回答になるラスはもちろんない
ハンドにイーオスなどを抱えているが無駄なキャストはしない
一方の三浦は惜しげもなく手札のナカティルを追加してフルパン、早く決着に持ち込みたい焦りが見える
これを通してライフ4、三浦のライフは実に46である
行弘は気合のドロー、しかし引いたのはイーオス
場にはドラゴンが1体湧いているが悪斬の前には無力だ
三浦はフルパン、行弘は虎の子のミシュラランドで悪斬をブロックし、総動員でこのターンをしのぐ
そしてついにラストドローで丁寧なプレイを続けてきた行弘にデッキが応えた
ラスで盤面が一掃されて三浦の優位が崩壊する
されど行広のライフは4、白緑ミシュラランドを設置してみるが返しに温存されていたイーオスが行広の陣営を整えてしまう
それでも三浦はトップから火花魔道師を叩きつける、が、これまた温存されていた稲妻で残念なことに
56を数える三浦のライフは行弘の前に3ターンと持たず三浦投了
結末こそあっけなかったが行弘の粘り強いプレイングが光る一戦であった
ラウンド6
本山カズヒコ VS 門脇
5回戦が終了して全勝は行弘ただひとりとなった
1敗ラインには5人、10点が1人、以下9点が多数である
通常のトーナメントなら上位6人は全てID、残りの2席をオポ勝負であらそう
となればここでピックアップすべきは9点の最上位、現在8位の本山だ
最後に立ちはだかるはやはりジャンド、意地を見せられるか
先攻は門脇
土地3、トリナクス、荒廃稲妻、パルス、ギャンコマをキープ
3ターン目にトリナクスをキャストできる色マナが確保されている上に1枚は山峡だ
対して本山はリング、稲妻、土地5を即マリガン
先達、ムカデ、雷、土地3をキープ
本山は1T目から先達で門脇におそいかかる、門脇ライフは18に
土地がめくれており門脇のハンドに補充される
続くターンも殴ってムカデをキャストし門脇のライフは16
ここでは土地めくれず
門脇はフェッチからトリナクスでまずは戦線を膠着させたい
しかし本山は当然雷をキャストしてフルパン、熾烈な攻撃をしかける
ムカデがトリナクスをブロックして分裂する間に門脇のライフは9へ、門脇はムカデを嫌いパルスで処理
だが本山は攻め手を途切らせることなくもうい1枚先達を追加して2体でアタック
土地もめくれなかった、トークンが全て消え、戦場には先達が1体
これを空狩人で回収し再度キャストし、門脇に荒廃稲妻を打つ隙を与えない
門脇はギャンコマをキャストし、本山の息切れを願う
しかし本山は温めていたぐらつく峰で空狩人を強化、門脇のライフは5
ここで群れドラが出れば・・というところだが門脇が放ったのは今更になってしまった荒廃稲妻
レスポンスで稲妻が本体に打ち込まれるとカードを片付けた
門脇のサイドは軽除去の大量投入、荒廃稲妻を全て抜いた上にフィニッシャーのドラゴンやギャンコマも減量
本山は悪斬を投入して稲妻を全て抜く、後手なので先達もアウト
門脇先攻
初手のパルス、死の印、土地5をキープした、先手マリガンを嫌った格好か
本山はネコ、地獄火花、雷、空猟師2、土地2をキープ
1Tのネコが死の印され、空猟師も死の印をうける
土地を引けない本山はもう一度空猟師をキャストするが土地が止まっているためパルスで除去されてしまう
ここからは門脇の時間だ、トリナクスの返しに飛んできた雷を燻し、血編みから稲妻でトリナクスとともにアタック
トリナクスはリングで処理してみたが5枚目の土地がタップインで手札の悪斬のキャストが間に合わないことを確認して投了
三本目は本山先攻
土地3、空猟師2、パス、地震をキープ
門脇は土地2、稲妻、死の印、燻し、終止、ギャンコマでキープ
このゲームはマッチアップ的には珍しい後半勝負になる
初手から想像できるとはおもうが2体の空猟師は死の印、稲妻で退場
5ターンまでに本山はフェッチによる1点をうしなってライフ19
門脇は地獄火花の表裏を受けて14である
門脇の手札には燻し2、終止、ギャンコマがあるが場に赤マナは一つ
ここから両者数ターンのドローゴーが繰り返される
6Tには赤マナを揃えた門脇だが数少ないフィニッシャーを大事にしてキャストはしない
本山の雷でゲームが再始動、門脇は燻し
返しで門脇は血編み、しかし続唱は死の印で打つ対象はない、血編み攻撃で本山のライフは16
本山の悪斬もパルス、除去を大量に抱えている門脇は本山のパーマネントの存在を許さない
追加でトリナクスが登場、双方フェッチを使用しておりライフは門脇13本山12
本山の悪斬おかわりに門脇はフェッチ2枚を使ったあと終止
本山の土地は平地1枚がアンタップしているのみ
門脇はここで山峡をアクティベートすべきか考える
結局アクティベートせず、2体のアタックで本山のライフは6
ターンを返せば本山は2体に対処しつつ山峡をケアしてパスを握っている必要がある
そして門脇の手札にはギャンコマが握られており赤マナは4つ
詰みを確信して筆者が最後の展開を先読みで記録しようとした矢先に
ここまで我慢を重ねていた門脇の緊張が切れる
ギャンコマをキャストしてエンド、しかも赤マナが残ってない状態で、だ
本山にとって奇跡の時間が訪れた、初手で地震とパスは手札にあった
つまりもう一枚、リングかパスを持っていれば(稲妻はサイドアウトしている)盤面は完全にクリアに出来る
そして彼の手から慎重にリングが放たれトリナクスが追放される
そして本山が3マナを倒した瞬間、門脇は己の失策に気がついた
全てを失ってしまった門脇、それでも地震によって本山のライフは4、山峡さえパスされなければ・・・
戦闘フェイズ中に基本土地をタップインさせて門脇のターンが終わる
本山はネコと空猟師をキャストし、ぐらつく峰を手札に
まだ門脇のトップ一枚で勝負はひっくり返る、残された時間は決して多くはない
続くターンで雷を蘇生してネコに峰を使い総攻撃
ネコは燻されるが門脇のライフは3
祈るようにドローする門脇、場には空猟師のみ、次のドローに望みを託してエンド
「佐賀の右手」
振り下ろされたのは地獄火花の精霊
本山TOP8進出
もし、これがPTQならIDで両者通過出来るマッチを戦うプレイヤーはほぼいなかっただろう
しかし海外GPのトライアルという事情が最終戦のID卓0という珍しい状況を生んでいた
本来、TOP8に残る目が限りなく低かった田口が8位に滑り込みをはたした
予選順位は以下
1 ユクヒロ 15 ナヤ
2 オガタ 15 青白緑精力の護符
3 ユズリハ 15 ヴァンパイア
4 ミヤザキ 15 ジャンド
5 ミウラ 12 ナヤ
6 モトヤマ 12 赤白上陸
7 カトウ 12 ヴァンパイア
8 タグチ 12 白緑ビートダウン
この結果が決勝トーナメントにまで波乱をもたらすこととなる
準々決勝
三浦春馬 VS 宮崎
気がつくと準々決勝が始まっていた
他のゲーム開始に間に合わず、まだ始まってないのがここだけだった
そういうことで選ばれたこのマッチ、ちなみに宮崎というプレーヤーは今までのトーナメントで
目立った記憶がないため実力は未知数だ
常連というわけでもない、だが新しいプレイヤーがこの場に立つということは良いことだ、活躍に期待したい
一本目先攻は宮崎
オープンハンドは土地2、トリナクス、稲妻、ガラク、群れドラ、血編み
三浦は土地2、聖遺の騎士2、イーオス、アジャニ、リング
ゲームは3ターン目、宮崎のランパンで動きだす
三浦は騎士をキャスト、宮崎は返しにガラクからアンタップ稲妻で騎士退場
三浦はリングをガラクに、宮崎は血編みから稲妻がめくれ、フェッチを起動している三浦のライフは13に
三浦はイーオスからナカティルと硬鎧をサーチ、ナカティルをキャスト
宮崎はもう一度血編みからランパン続唱で2体突撃、相打ちで場がきれいに
三浦が聖遺、ナカティル、硬鎧と並べれば、宮崎はガラクから稲妻を硬鎧に、トリナクスキャストと負けない
三浦はガラクをアタックと稲妻の併せ技で退場させるとイーオスからナカティル2枚を補充
宮崎の返しは群れドラ、ハンドは1枚で今引きのギャンコマである
はっきりいおう、おまえらどこのスーパーサイヤ人ですか?
無駄ツモないし、引き若いし、こんな対戦やってみたいとおもわないでしょうか?ねえ、そこのあなた?
三浦はフルパンし、宮崎は騎士を苗木で、残りはドラゴンで有利なブロック、
三浦はアジャニかららせん能力でドラゴンを1体撃墜してナカティル2体を場に
宮崎はドラゴンで三浦本体にダメージを与えてからギャンコマでトークン1体をとばしてアジャニを処理
三浦は血編みから聖遺を続唱し、ナカティル2体とアタック
血編みは残っていた苗木と交換、この時点で三浦12、宮崎13
そして宮崎はトップから血編みを叩きつける、続唱はトリナクス
書いていて脚色を疑われそうだが全て事実だ、とにかく毎ターンがクライマックス
しかしゲームはあっけなく終了する
やっちゃったのだ、宮崎、フルパン、ギャンコマ込みで・・・
当然ギャンコマはブロックされて本体へダイブライフは4まで追い詰めるものの・・
完全に勝っていた場はドラゴンを処理されると負ける場に変身
そして予想通りドラゴンはリングで消滅した
場に登場したビヒモススレッジでサイヤ人対決一本目は三浦が勝利
二本目も宮崎先攻
オープンハンドはガラク、死の印、トリナクス、群れドラ、土地3をキープ
三浦も聖遺、イーオス、リング、バジリスクの首輪、土地3でキープ
三浦が1Tに首輪、そして3Tにトリナクスと騎士を互いに場に放つ立上り
宮崎はガラクから土地をアンタップさせ死の印でまずは先制パンチ
返しの三浦はしばし考えてもう一度騎士を送り込む
宮崎は場の優位を決定づける群れドラゴンを送り込む
さすがサイヤ人、いきなりクライマックスだ
三浦はリングをガラクに使い、騎士に首輪をかけてターンを返す
ドラゴンに殴られた三浦のライフはすでに7、宮崎がランパンとこのゲームで初めて緩いスペルにとどまる
しかし三浦の尻には激しく火がついている、レインジャーで鳥をもってきたりの延命処置にまわるが根本的解決にならない
次のターンにマラキールの血魔女まで追加されては詰み
一応アタックしてみたりと相手のミスを期待してみるがさすがに投了
三本目は三浦の先攻
三浦はダブルマリガン後に土地1、石鍛冶、イーオス、リング、騎士でキープ
宮崎は1マリガン後、稲妻2、パルス、トリナクス、ブライトニング、土地1をキープ
共に1ランドキープだが片方は3連続で土地を引いて、もう一方は引かなかった
トリナクスが3度殴り、ブライトニング、稲妻2枚が打ち込まれると
あっけなくゲームは幕を閉じた
準々決勝の結果は
タグチ2-1ユクヒロ
オガタ2-0カトウ
ユズリハ2-1モトヤマ
ミヤザキ2-1ミウラ
なんと8位滑り込みのタグチがユクヒロを倒す大金星をあげて準決勝に進出している
参加者が33名以上のため、3バイは2名が獲得できる
したがって準決勝が事実上の最終戦である
準決勝
タグチ VS ミヤザキ
準決勝のもう1戦はすでに対戦が始まっており、こちらをピックアップ
タグチは最近のイエローサブマリン福岡店の常連でありよくみかけるプレイヤーだ
残念ながら実力的には上位とは言い難いが、新環境のメタをしっかり読んだデッキを携えて
決勝ラウンドに進んだことは賞賛に値する
先攻は宮崎でゲームは幕をあける
オープンハンドは土地3、群れドラ、パルス、荒廃稲妻、血編み
一方の田口は土地2、エメリアの天使、コーの火歩き、聖遺の騎士、百蘭の騎士、流刑でキープ
初動は田口の火歩き、ジャンドに対しての上々のスタート
返しの荒廃稲妻で悪斬とエメ天をディスカードさせられるがおかまいなしに百蘭で土地を伸ばす
それならと宮崎は血編みから続唱ブライトニングで除去を落とすが、火歩きのため効果はいまいち、アタックもできない
だが田口は火歩きをブロッカーとせず攻撃して聖遺の騎士をキャストする強気のプレイング
どこから出てくるのかと言いたくなるが宮崎の続くアクションは血編みから続唱トリナクス、本当に引きが若い
しかし火歩きがいるためライフをおもうように削れない
田口は静かにエルズペスを設置、百蘭が飛行を得てアタック
宮崎はようやく火歩きのヤバさに気付いたのかパルスで除去にかかる、
しかし聖遺の騎士からセジーリのステップをもってこられて目論見が崩れる
仕方なくフルパンでエルズペスを退場させるが続くターンにアンセムキッカーで悪斬を釣られると素早くカードを片付けた
ここでもう一方ではユズリハにオガタが敗北
二本目は田口による瞬殺劇であった
宮崎の初手はパルス、稲妻2、トリナクス、土地3と悪くない
田口はネコ2、ラス、精霊の挑戦、土地3とやや微妙である
1T、田口ネコキャスト
2T、田口が白緑ミシュラをおいてネコが殴って2点、ネコ追加
3T宮崎はフェッチからトリナクス、返しに田口は百蘭で上陸したうえでフェッチをセット、起動して挑戦をぶっぱ
またたく間にライフは5へ、宮崎はネコにパルスをうって一息、とおもえば田口のライブラリから真心が刺さる
百蘭が殴って残り3、宮崎は2枚の稲妻で両方除去したのちにに田口の指差す土地を見て投了した
ジャッジにより決勝戦は行う必要がないことがアナウンスされたがやや興奮気味の田口の希望で対戦のみ行われることになった
公式戦ではあるが、まあエキシビジョンのような感じで
ここまでつきあったので最後の決勝戦もお送りしよう
決勝
タグチ VS ユズリハ
先攻はユズリハ
初動は2T恐血鬼に対してネコ、ユズリハは門番でネコを排除
返しにタグチは百蘭から火歩き、これをユズリハは見栄え損ないとブレードで両方除去して攻撃
が、除去を簡単に使いすぎて次のタグチのエメリアの天使を越えられなくなってしまう
あとはタグチのエルズペス、清浄の名誉の波状攻撃に苦しむ
最後はハンドのマラキールの血魔女を何故かキャストせず夜候をプレイしてライブラリトップが土地で終了
失礼を承知で言うがおよそGPTの決勝戦らしくない一本目となってしまった
二本目はユズリハ先攻
署名で手札を補充して夜鷲、これは真心で退場
返しに門番とお互いにやっかいものを除去
百蘭は死の印、エルズペスは呪詛術師で捌く
クリーチャーを追加できないユズリハは門番で攻撃、タグチも火歩き(なぜサイドアウトしなかったのか?)で応戦
そうこうしているうちにタグチはアンセムで真心を一本釣りするが
ここにきてユズリハが血魔女をキャスト、タグチはラスで流すが2号機出現
結局この血魔女を処理できずタグチ投了
最後の三本目、先攻はタグチ
宮崎の烈断者がクアーサルの群れ魔道師と相打つスタート
ユズリハの恐血鬼はパスされ、タグチの群れ魔道師2号は門番で退場
タグチは百蘭から聖遺の騎士、この流れをしっかりつかめるタグチは明らかに勢いに乗っている
ユズリハも夜候をキャストするとTOPは血魔女
しかしタグチの勢いはもっと強い、真心を叩いて夜候を処分、清浄の名誉を追加する
ユズリハの血魔女キャストを見ながら真心でアタック
エメリアの天使を叩きつけて手札は空になる
ユズリハはさらに夜候をキャストし、ライブラリTOPは血の署名
これでタグチのライフは7、しかしタグチは聖遺の騎士の能力で広漠なる変現地から基本地形でトークンを追加
みればフルアタックで11点のユズリハのライフを削りきることが出来る
が、タグチは無理せずブロッカーを残し、ユズリハに3ライフが残る
ユズリハはTOP
が黒いカードなら優勝、しかし土地
署名で血魔女か夜候のいずれかを引くか血の署名+ライブラリTOP黒なら・・・・
しかしいずれも満たせず・・
タグチがこのGPTを制することとなった、おめでとう田口!!
ワールドウエイク後のPTサンディエゴが終了し、一般プレイヤーにも
デッキ構築の指針が示されたスタンダード環境
海外GPのトライアルであるにも関わらず参加者34名と九州開催GPTとしてはまずまずの人数を集めた
皆、新環境のスタンダードデッキで楽しみたいというおもいが伝わってくる
私自身も消極的ながら参加しようかとおもっていたのだが
花粉症による体調不良と会場のキャパぎりぎりの参加人数からライターとして観戦することにした
つきましては不肖ながら観戦レポートとして掲載させてもらうことに
なお、各ラウンドのレポートマッチ選択は九州のトーナメントマジック常連者としての主観と偏見に基づいて決定しました
なお、文章上に必要以上のあおりも混入しておりますのは御容赦いただきたい
また一部マッチでは希望によりプレイヤー名を三浦春馬(仮名)としておりますが、筆者が春馬似のイケメンであることとは
何も関係ありませんし、匿名者の特徴にも全く関係しておりません
それでは
ラウンド1
井上トオル VS 伊藤サトル
井上という名前は皆さんの記憶に新しいのではないだろうか?
そう、PTサンディエゴのビデオカヴァレージにてグリクシスコントロールを紹介した彼である
彼の自慢のグリクシスコントロールで今日も連勝をなしとげるのか?
対する伊藤は奇しくもほとんど同形のデッキだがこちらはジェイスを採用しており
若干毛色が異なるようだ
先攻は伊藤
オープンハンドは新ジェイス、ジュワー島のスフィンクス、稲妻、終止、土地3
これをキープ
井上は急使の薬包、終止、本質の散乱、土地4でキープ
ファーストアクションは2Tの井上が急使の薬包
3T目互いにドローゴーでエンドに伊藤がフェッチを起動し土地をサーチ
伊藤20→19
続くターンに伊藤はジェイスを設置、井上のライブラリトップを確認しそのままに
エンドに井上は稲妻をジェイスにうちカウンターを減らす
そして井上のターン、しかしカミツキガメを出すにとどまる
続くターン、伊藤はジェイスでブレインストーム、苦笑して永遠溢れの杯を4マナでキャスト
次のターンのスフィンクスアクセスにつなぐ
一方の井上はここで5マナ目を確保できない、薬包を起動しても、である
しかたなくカメがジェイスを襲ってカウンターを1減らす
伊藤はジェイスでライブラリーを下に送りつつジュワー
もちろん井上はカウンター
土地の欲しい井上、しかし引けない
仕方なく稲妻でようやくジェイス退場、カメをもう一つおかわりしてターンを返す
伊藤は広がり行く海でドローし、ジュワーがついに通ってしまう
井上は土地も伸びず有効牌も引けない、強引に薬包で引きにいって5枚目の土地を手にする
しかし伊藤の場にPWニコルボーラスが出現し、ランドを破壊しはじめると井上は次のドローを確認してカードを片付けた
二本目の先攻は井上
一本目終了時に手札に溢れていた地震と終止をサイドアウト
井上の初手は土地2、針、宝物探し、セドラクシスの死霊、本質の散乱、脅迫
伊藤は急転回2、破砕、カメ、土地3をキープ
井上はタップインランドから2T目に脅迫、破砕を落とす
続いてフェッチ起動から死霊
井上20→19
返す伊藤はフェッチからカメ
伊藤20→19
ここからは一方的だった
セドラクシスが殴り、伊藤の手札を奪う
伊藤のライフが19→16→13と減る
伊藤は破砕で伸びていない相手の土地を狙うが、井上はタール抗をセットしつつ死霊2号を追加
伊藤は逆転を狙ってテルミンの演技を打込むがめくれたのは最も残念なカメ
伊藤に残された道は投了しかなかった
3本目、伊藤の先攻
伊藤は数を減らしていた稲妻を再投入
土地2、テルミン、ジュワー、破砕、精神の制御をキープ
井上は土地2、死霊2、脅迫、散乱、針をキープ
ファーストアクションは井上3T目の脅迫
テルミン、制御、山、カメ、ジュワー、破砕から破砕を落とす
伊藤は4枚の土地のうち2枚が地盤の際と色マナが不安定だ
土地ばかり引く井上は針で際を指定
伊藤は返しに破砕をひくが針ではなく土地を壊す
井上はフェッチから死霊
井上20→19
伊藤は自分の際に海をはり、もう一枚の海を井上のタール抗につける
井上は死霊で殴り、もう1体を追加
伊藤20→17
伊藤は動けない
続くターンで2体になぐられて17→11
伊藤はここで精神の制御で死霊を1体奪うものの井上は次のターンも攻撃
伊藤11→8
井上の手札は土地だらけだが虎の子の散乱が伊藤の渾身のジュワーを打ち消す
結局次のターンセドラクシスが相打つが伊藤はドローの後に投了
井上おすすめのサイド、死霊が勝負を分けた一戦だった
緒戦を勝利した井上は華麗に今日のトーナメントを駆け抜ける予感をさせたがその後連敗して
華麗にトーナメントを離脱していたことをあえて付け加えておく
ラウンド2
加藤タカヒコ VS 門野タカユキ
ラウンド2では常連対遠征の対戦
加藤は大分出身だが仕事で福岡に移り九州のトーナメントの常連
一方の門野は隣県山口からの遠征、とはいえやはり九州のトーナメントでも良く見る顔
経験、実績でやや勝る加藤の黒単ヴァンパイヤに門野は王道ジャンドで挑む
先攻は門野、稲妻2、群れドラ、終止、土地3をキープ
加藤は土地2、夜候、吸血鬼の貴族、カラストリア、不気味な発見、精神ヘドロをキープ
門野が野蛮な地を2連続で置く立上りに対して加藤は2Tにフェッチ2枚からカラストリア
加藤20→18
当然エンドに稲妻で処理する門野
続いてランパンで土地を伸ばす
加藤は貴族をキャストするも稲妻
加藤は続くターンで土地を引けないが血の署名をドロー、
小考したのち発見で回収したフェッチとカラストリアを再キャストするが門野の終止が飛ぶ
門野は少しドローに力が入るが6枚目の土地を置けない
加藤はトップからフェッチを手に入れると起動してヘドロ
加藤18→17
門野の手から群れドラ×2とパルスが落ちる
加藤は夜候キャストし次ターン殴って5点
門野20→15
カラストリアを追加、さらに署名で手札を増やす
加藤17→15
門野は山峡をアクティベートして殴り加藤のライフは11に
加藤は構わず殴る、門野15→6
勘のいい方は気づかれたと思うがここまで加藤のトップは常に黒い
こうなると夜候は強力このうえない
門野はライフを5にしながらギャンコマで最後の抵抗をするも
トークンが出るのにスタックでギャンコマ本体に飛ぶ堕落の触手
門野はさらにスタックでギャンコマ本体を2点火力として本体に飛ばしてのちにトークンのみが残る
加藤11→9
加藤のトップは・・土地、しかし加藤が2ライフと引き換えに署名するとライブラリートップは黒く書き換わってしまった
二本目の先攻は門野
しかしサイドボードの時点で門野はミスを犯してしまう
サイドに用意されていたマグマのしぶきと鹿を全くサイドインしなかったのだ
もっとも加藤も死の印をフル投入してたりと両者のサイド練習不足が垣間見える
門野のオープンハンドは土地3、稲妻2、ランパン、パルスと微妙ながらもキープ
加藤は恐血鬼、カラストリア、吸血鬼の貴族、迫害者、土地3をキープ
門野はランパンスタート
加藤は2T目カラストリアからキャスト、マナカーブ順の手札でマナを余せないのに
恐血鬼からキャストしない、当然稲妻で退場
加藤はフェッチでライフを19として貴族
門野はさらにランパンから稲妻で貴族を除去
加藤はここで迫害者を送り出す
余談ではあるが加藤の手札から考えれば2T目は恐血鬼から入るべきではないだろうか?
続いてカラストリアとキャストすれば常に1マナ余らせることが出来る、さらに貴族は迫害者が出た後に
キャストするほうが良いように思えるがどうだろうか?
おそらく通常のジャンドならマッチアップ的に効果の薄い荒廃稲妻はサイドアウトされている可能性も高い
恐血鬼を手札に残して荒廃稲妻に備えるよりも良いと思うのだが
話がそれてしまった、元に戻そう
迫害者への対処として、門野のハンドにはパルスがあるが、ここはギャンコマからキャスト
迫害者の攻撃を一度受けることを選択する
迫害者の攻撃で門野のライフは14へ
加藤は門番でトークンを1体つぶし、地盤の際で後の脅威となるであろう山峡を破壊
門野はパルスで迫害者を、トークンで門番をつぶして反転攻勢に、加藤のライフは16へ
加藤はフェッチを起動して土地を圧縮しライフは15
門番でトークンを退場させ、地盤の際でさらに土地を割る
門野はギャンコマと門番の相打ちを選択し、場はさらに、トリナクスをキャスト
加藤は地盤の際を多く引いており、繰り返し起動しては脅威となる土地を壊してマナを縛っていく
そして手札に残っていた恐血鬼をここでキャスト
互いに殴り合いともにライフは12へ
加藤はここから脅威のドローを重ねる
不気味な発見で門番と際を回収
カラストリア拾って恐血鬼で殴れば?とかいう突っ込みはしない方向で
門野の土地はすでに3、加藤の土地も4
しかし門野の4枚目の土地を回収した際で割る加藤、しつこく相手の弱点を攻める
門番でトリナクスが分裂してぐだったところで加藤のトップは夜候
当然ライブラリトップはヘドロだ、紳士のたしなみである
アタックで門野のライフは2
門野はパルスで夜候を落とすが加藤はさらに不気味な発見で心までへし折る
門野投了
ラウンド3
行弘ケン VS 本山カズヒコ
ラウンド3は昨年グランプリ北九州TOP4に残るなどのブレイクを果たしてグレイビーに乗った行弘と
かつては佐賀の右手と謳われ、PT経験もある本山の対戦
PTに使用したナヤを多少いじったという行弘に対して本山のデッキは赤白上陸
先攻は本山
本山はリング、稲妻、エルズペス、土地4を当然のマリガン
平地、ぐらつく峰、ネコ、稲妻、地獄火花×2をキープ
行弘は極楽鳥、稲妻、ギャンコマ、アンセム、硬鎧、土地2をキープ
ゲームは先攻2ターン目にネコの4点を行弘が受けて始まる
行弘は鳥こそ焼かれるもののランパンを打って硬鎧キャスト
3、4ターンに土地を引けなかった本山は空猟師で峰を戻してネコが突撃
これを行弘は硬鎧でチャンプ、しかし行弘も土地がストップ
続いてフェッチを引き当てた本山が上陸を宣言するとスタックでネコが稲妻で焼死、猟師で行弘のライフは14に、
ムカデを置いてターンを返す
ここで行弘は5枚目の土地から悪斬をキャスト「らめぇー」とつぶやく本山、これはキモい
本山の手札は地獄火花×2、稲妻、そしてトップは土地と無力
ムカデアタックで3点を削る
返しに天使が本山の横面を激しくしばく
行弘11→16
本山20→15
地獄火花をキャストし、フルパンで挑むがムカデが白緑ランドにブロックされ、フェッチ起動にレスポンスで
稲妻をくらって消滅、行弘のライフを11にするが以前盤面の天使が本山にはどうにもならない
行弘はアンセムをキッカーせずキャストし、ナカティルに守りをまかせて強烈な一撃を浴びせる
本山のライフは9、ようやくパスを引き天使への回答を得る
しかし行弘の白緑ランドとナカティルが容赦なく本山を追い詰める、一応ブロッカーを用意して
行弘のライフを10くらいにはしてみるがエンドにブロッカーを始末されてしまってはどうにもならなかった
二本目
巻き返しを狙う本山はサイドから悪斬を投入、魔力のとげも少々
目には目を、ということか
行弘はアンセム3と硬鎧、パスを各1枚アウト
本山の初手は稲妻2、土地5、もちろんマリガン
パス、エルズペス、稲妻、地獄の雷、土地2をキープ
行弘は鳥、稲妻、パス、ギャンコマ、土地3でキープ
本山は3Tにムカデをキャストに成功、土地を置かずにターンを返す
続くターン本山はフェッチで5/5になったムカデと雷で攻撃
行弘は雷をリムーブするが手札から出てきたのはパスではなく粛清
いいものを引けている、ダメージは5点
行弘はメインでムカデに稲妻
本山は手札に土地を温存しつつ空猟師をキャスト
返しに行弘はギャンコマ、本体は即パスで除去されるがトークンが残る
本山はフェッチからエルズペスを設置
ここで相手に白緑ミシュラランドが二枚ある(タップ)のに謎の+3アタック
返しに彼女を失ってしまう、もしかしたらゴブリントークンのことを見落としていたのかもしれない
残った空猟師も稲妻されてしまい、サイドインした悪斬を引くこともなく敗れ去った
ラウンド4
三浦春馬 VS 緒方ショウイチロウ
スイス6回戦の4回戦であるこのマッチを勝てばほぼTOP8は確定である
緒方といえばDNではがたお≒ワニというHNで、ネットではそこそこの知名度を持っている存在として知られている
オリジナルデッキを愛し、今回もちょっと面白いギミックを詰め込んだそのデッキがいかに動くのか
先攻は緒方
緒方のデッキはオリジナル、多くのタップインランドを護符でアンタップインさせ
ムルダヤの巫女などで土地を並べて軍部政変などの大技につなぐのが基本の勝ちパターンである
そんな彼のオープンハンドは探検、アンセム、護符、土地4でこれをキープ
対する三浦のデッキはナヤ
ハンドは鳥、ナカティル×2、聖遺の騎士、イーオスのレインジャー、土地2
初動は三浦の極楽鳥、騎士の流れ
緒方は2Tにキーカードである護符を設置し、探検から土地を伸ばす動き
三浦はマナを出して騎士の能力を起動し、無理やり4マナから血編みに繋ぐが
めくれたのはパス、プレイせずアタックするのみで緒方のライフは17
緒方はムルダヤの巫女をキャストするもTOPは探検
ハンドはバントの魔除けとアンセム
三浦は再度マナを絞ってイーオスをキャスト、土地は引いていたがタップインの白緑ミシュラをセット
教主、ナカティルを手札に、血編みはアタックして巫女と相打ち
完全に動きの止まった緒方はバントの魔除けで騎士を処理するのがやっと
三浦は教主を置いてイーオスが殴る緒方のライフは13
どこからともなく2体目の騎士があらわれる
緒方渾身の宝物探しも即護符がめくれてストップ
「ゴフ!」というしょうもないギャグを一日中使いまわしていた緒方の姿は印象的だった
こうなれば勝負は決まり
緒方いわく「宝物から護符がめくれると必ずゲームを落とす」とのコメントがあったので
もしコピーする方は要注意?で
二本目も緒方先攻
ラス、ムルダヤの巫女、宝物探し、忠告の天使、土地3をキープ
三浦は教主、血編み、イーオス、稲妻、土地3のドブンハンド
緒方は2ターン目に護符を設置するがどこからともなくあらわれたリングが護符を追放する
そして迎えた4ターン目にハリマーの深みでライブラリを見た緒方が苦笑する、土地がないのだ
緒方の場には2体の0/1トークンが、つまりカルニの庭が2枚
つまり白マナはひとつしかないのだ
ここで三浦の血編みから不屈の随員が登場し、ラスに全てを託す戦略も崩壊
あきらめずに探検、宝物さがしでライブラリを掘る緒方に土地は与えられない
かくして一方的なマッチは終了した
緒方の日記が読みたい方はリンクで飛ぶと良いだろう
ラウンド5
行弘ケン VS 三浦春馬
唯一の全勝者卓に座ったのはこの二人
すでにTOP8進出は確定しているのでIDするものとおもい、面白そうな対戦を選別しようとしていたところ
行弘が「書くならやりますよ」と申し入れ
目立ちたがりもスターの資質、さすが伊達に九州のアイドルとは呼ばれていない
勝つのはアイドル行弘か、勢いに乗る三浦か
先攻は三浦
石鍛冶、血編み、土地5をマリガン・・・しない
行弘はワンマリガンで悪斬、ランパン、流刑、土地3をキープ
三浦が石鍛冶からバジリスクの首輪をもってくれば行弘はランパンと予定調和
土地しか引き足してない三浦は石鍛冶に装備して攻撃
お互いフェッチを起動しておりライフは三浦も行弘も18に
行弘は国境地帯のレインジャーで赤マナを確保
返しに三浦は血編みをキャスト、続唱は聖遺の騎士4/4
三浦は土地だらけのハンドからドローでアドバンテージを取り返していく
「完璧超人か?」行弘がつぶやいた
血編みはレインジャーと相打ち、騎士はパスで退場
そして行弘がキャストしたのは悪斬の天使
さすがに何もないハンドからはこれに対する答えが出てこなかった
二本目も三浦先攻
三浦は教主2、石鍛冶、リング、土地3でキープ
ラスと野生の狩の達人をサイドからフル投入した行弘の初手は
達人、ランパン×2、悪斬、稲妻、土地2
明確なプランの見える行弘が序盤から有利を築くとおもわれた、が実際の展開は大きく異なった
三浦は教主から石鍛冶、首輪サーチ、教主2号キャスト
行弘は白緑ミシュラから2Tランパン稲妻をツモる
三浦は石鍛冶2号から同じく首輪2号をもってくる
石鍛冶が攻撃して行弘17、三浦22(フェッチでー1)
行弘は続くターンにランパンするのみにとどまる
そしてこのターン石鍛冶のアタック後に三浦の手から悪斬の天使が場に放たれたのである
行広より先に三浦の場に悪斬がでるなどと誰が予想するだろうか?
行弘は山峡をセットし、達人をプレイ、赤マナを残してターンを返す
このマッチ、常に行広は相手の狡猾な火花魔導師に首輪のついた「接死砲台」をつねに警戒したプレイングをしている
細部までのケアが自然に出来るのはやはり紳士のたしなみ
一方で賛美されし悪斬は行弘のライフを7に落とし込む
三浦のライフは32、続けてリングで達人を追放する
後がなくなった行弘は赤マナ残しで悪斬をキャスト
もちろん赤マナ残し、砲台をケアしつつ稲妻込みでの悪斬撃墜をリャンメン狙う
ここで行広の予想通り、狡猾な火花魔道師の出現、首輪装備スタックで稲妻で事なきを得るが
悪斬を失ってかつ相手の悪斬が残るという展開はもちろん厳しい、とはいえ悪斬のおかげでライフは11に回復して
1ターン分の猶予をえる、竜つかいののけ者をキャストしてターンを返す
手札には盤面の回答になるラスはもちろんない
ハンドにイーオスなどを抱えているが無駄なキャストはしない
一方の三浦は惜しげもなく手札のナカティルを追加してフルパン、早く決着に持ち込みたい焦りが見える
これを通してライフ4、三浦のライフは実に46である
行弘は気合のドロー、しかし引いたのはイーオス
場にはドラゴンが1体湧いているが悪斬の前には無力だ
三浦はフルパン、行弘は虎の子のミシュラランドで悪斬をブロックし、総動員でこのターンをしのぐ
そしてついにラストドローで丁寧なプレイを続けてきた行弘にデッキが応えた
ラスで盤面が一掃されて三浦の優位が崩壊する
されど行広のライフは4、白緑ミシュラランドを設置してみるが返しに温存されていたイーオスが行広の陣営を整えてしまう
それでも三浦はトップから火花魔道師を叩きつける、が、これまた温存されていた稲妻で残念なことに
56を数える三浦のライフは行弘の前に3ターンと持たず三浦投了
結末こそあっけなかったが行弘の粘り強いプレイングが光る一戦であった
ラウンド6
本山カズヒコ VS 門脇
5回戦が終了して全勝は行弘ただひとりとなった
1敗ラインには5人、10点が1人、以下9点が多数である
通常のトーナメントなら上位6人は全てID、残りの2席をオポ勝負であらそう
となればここでピックアップすべきは9点の最上位、現在8位の本山だ
最後に立ちはだかるはやはりジャンド、意地を見せられるか
先攻は門脇
土地3、トリナクス、荒廃稲妻、パルス、ギャンコマをキープ
3ターン目にトリナクスをキャストできる色マナが確保されている上に1枚は山峡だ
対して本山はリング、稲妻、土地5を即マリガン
先達、ムカデ、雷、土地3をキープ
本山は1T目から先達で門脇におそいかかる、門脇ライフは18に
土地がめくれており門脇のハンドに補充される
続くターンも殴ってムカデをキャストし門脇のライフは16
ここでは土地めくれず
門脇はフェッチからトリナクスでまずは戦線を膠着させたい
しかし本山は当然雷をキャストしてフルパン、熾烈な攻撃をしかける
ムカデがトリナクスをブロックして分裂する間に門脇のライフは9へ、門脇はムカデを嫌いパルスで処理
だが本山は攻め手を途切らせることなくもうい1枚先達を追加して2体でアタック
土地もめくれなかった、トークンが全て消え、戦場には先達が1体
これを空狩人で回収し再度キャストし、門脇に荒廃稲妻を打つ隙を与えない
門脇はギャンコマをキャストし、本山の息切れを願う
しかし本山は温めていたぐらつく峰で空狩人を強化、門脇のライフは5
ここで群れドラが出れば・・というところだが門脇が放ったのは今更になってしまった荒廃稲妻
レスポンスで稲妻が本体に打ち込まれるとカードを片付けた
門脇のサイドは軽除去の大量投入、荒廃稲妻を全て抜いた上にフィニッシャーのドラゴンやギャンコマも減量
本山は悪斬を投入して稲妻を全て抜く、後手なので先達もアウト
門脇先攻
初手のパルス、死の印、土地5をキープした、先手マリガンを嫌った格好か
本山はネコ、地獄火花、雷、空猟師2、土地2をキープ
1Tのネコが死の印され、空猟師も死の印をうける
土地を引けない本山はもう一度空猟師をキャストするが土地が止まっているためパルスで除去されてしまう
ここからは門脇の時間だ、トリナクスの返しに飛んできた雷を燻し、血編みから稲妻でトリナクスとともにアタック
トリナクスはリングで処理してみたが5枚目の土地がタップインで手札の悪斬のキャストが間に合わないことを確認して投了
三本目は本山先攻
土地3、空猟師2、パス、地震をキープ
門脇は土地2、稲妻、死の印、燻し、終止、ギャンコマでキープ
このゲームはマッチアップ的には珍しい後半勝負になる
初手から想像できるとはおもうが2体の空猟師は死の印、稲妻で退場
5ターンまでに本山はフェッチによる1点をうしなってライフ19
門脇は地獄火花の表裏を受けて14である
門脇の手札には燻し2、終止、ギャンコマがあるが場に赤マナは一つ
ここから両者数ターンのドローゴーが繰り返される
6Tには赤マナを揃えた門脇だが数少ないフィニッシャーを大事にしてキャストはしない
本山の雷でゲームが再始動、門脇は燻し
返しで門脇は血編み、しかし続唱は死の印で打つ対象はない、血編み攻撃で本山のライフは16
本山の悪斬もパルス、除去を大量に抱えている門脇は本山のパーマネントの存在を許さない
追加でトリナクスが登場、双方フェッチを使用しておりライフは門脇13本山12
本山の悪斬おかわりに門脇はフェッチ2枚を使ったあと終止
本山の土地は平地1枚がアンタップしているのみ
門脇はここで山峡をアクティベートすべきか考える
結局アクティベートせず、2体のアタックで本山のライフは6
ターンを返せば本山は2体に対処しつつ山峡をケアしてパスを握っている必要がある
そして門脇の手札にはギャンコマが握られており赤マナは4つ
詰みを確信して筆者が最後の展開を先読みで記録しようとした矢先に
ここまで我慢を重ねていた門脇の緊張が切れる
ギャンコマをキャストしてエンド、しかも赤マナが残ってない状態で、だ
本山にとって奇跡の時間が訪れた、初手で地震とパスは手札にあった
つまりもう一枚、リングかパスを持っていれば(稲妻はサイドアウトしている)盤面は完全にクリアに出来る
そして彼の手から慎重にリングが放たれトリナクスが追放される
そして本山が3マナを倒した瞬間、門脇は己の失策に気がついた
全てを失ってしまった門脇、それでも地震によって本山のライフは4、山峡さえパスされなければ・・・
戦闘フェイズ中に基本土地をタップインさせて門脇のターンが終わる
本山はネコと空猟師をキャストし、ぐらつく峰を手札に
まだ門脇のトップ一枚で勝負はひっくり返る、残された時間は決して多くはない
続くターンで雷を蘇生してネコに峰を使い総攻撃
ネコは燻されるが門脇のライフは3
祈るようにドローする門脇、場には空猟師のみ、次のドローに望みを託してエンド
「佐賀の右手」
振り下ろされたのは地獄火花の精霊
本山TOP8進出
もし、これがPTQならIDで両者通過出来るマッチを戦うプレイヤーはほぼいなかっただろう
しかし海外GPのトライアルという事情が最終戦のID卓0という珍しい状況を生んでいた
本来、TOP8に残る目が限りなく低かった田口が8位に滑り込みをはたした
予選順位は以下
1 ユクヒロ 15 ナヤ
2 オガタ 15 青白緑精力の護符
3 ユズリハ 15 ヴァンパイア
4 ミヤザキ 15 ジャンド
5 ミウラ 12 ナヤ
6 モトヤマ 12 赤白上陸
7 カトウ 12 ヴァンパイア
8 タグチ 12 白緑ビートダウン
この結果が決勝トーナメントにまで波乱をもたらすこととなる
準々決勝
三浦春馬 VS 宮崎
気がつくと準々決勝が始まっていた
他のゲーム開始に間に合わず、まだ始まってないのがここだけだった
そういうことで選ばれたこのマッチ、ちなみに宮崎というプレーヤーは今までのトーナメントで
目立った記憶がないため実力は未知数だ
常連というわけでもない、だが新しいプレイヤーがこの場に立つということは良いことだ、活躍に期待したい
一本目先攻は宮崎
オープンハンドは土地2、トリナクス、稲妻、ガラク、群れドラ、血編み
三浦は土地2、聖遺の騎士2、イーオス、アジャニ、リング
ゲームは3ターン目、宮崎のランパンで動きだす
三浦は騎士をキャスト、宮崎は返しにガラクからアンタップ稲妻で騎士退場
三浦はリングをガラクに、宮崎は血編みから稲妻がめくれ、フェッチを起動している三浦のライフは13に
三浦はイーオスからナカティルと硬鎧をサーチ、ナカティルをキャスト
宮崎はもう一度血編みからランパン続唱で2体突撃、相打ちで場がきれいに
三浦が聖遺、ナカティル、硬鎧と並べれば、宮崎はガラクから稲妻を硬鎧に、トリナクスキャストと負けない
三浦はガラクをアタックと稲妻の併せ技で退場させるとイーオスからナカティル2枚を補充
宮崎の返しは群れドラ、ハンドは1枚で今引きのギャンコマである
はっきりいおう、おまえらどこのスーパーサイヤ人ですか?
無駄ツモないし、引き若いし、こんな対戦やってみたいとおもわないでしょうか?ねえ、そこのあなた?
三浦はフルパンし、宮崎は騎士を苗木で、残りはドラゴンで有利なブロック、
三浦はアジャニかららせん能力でドラゴンを1体撃墜してナカティル2体を場に
宮崎はドラゴンで三浦本体にダメージを与えてからギャンコマでトークン1体をとばしてアジャニを処理
三浦は血編みから聖遺を続唱し、ナカティル2体とアタック
血編みは残っていた苗木と交換、この時点で三浦12、宮崎13
そして宮崎はトップから血編みを叩きつける、続唱はトリナクス
書いていて脚色を疑われそうだが全て事実だ、とにかく毎ターンがクライマックス
しかしゲームはあっけなく終了する
やっちゃったのだ、宮崎、フルパン、ギャンコマ込みで・・・
当然ギャンコマはブロックされて本体へダイブライフは4まで追い詰めるものの・・
完全に勝っていた場はドラゴンを処理されると負ける場に変身
そして予想通りドラゴンはリングで消滅した
場に登場したビヒモススレッジでサイヤ人対決一本目は三浦が勝利
二本目も宮崎先攻
オープンハンドはガラク、死の印、トリナクス、群れドラ、土地3をキープ
三浦も聖遺、イーオス、リング、バジリスクの首輪、土地3でキープ
三浦が1Tに首輪、そして3Tにトリナクスと騎士を互いに場に放つ立上り
宮崎はガラクから土地をアンタップさせ死の印でまずは先制パンチ
返しの三浦はしばし考えてもう一度騎士を送り込む
宮崎は場の優位を決定づける群れドラゴンを送り込む
さすがサイヤ人、いきなりクライマックスだ
三浦はリングをガラクに使い、騎士に首輪をかけてターンを返す
ドラゴンに殴られた三浦のライフはすでに7、宮崎がランパンとこのゲームで初めて緩いスペルにとどまる
しかし三浦の尻には激しく火がついている、レインジャーで鳥をもってきたりの延命処置にまわるが根本的解決にならない
次のターンにマラキールの血魔女まで追加されては詰み
一応アタックしてみたりと相手のミスを期待してみるがさすがに投了
三本目は三浦の先攻
三浦はダブルマリガン後に土地1、石鍛冶、イーオス、リング、騎士でキープ
宮崎は1マリガン後、稲妻2、パルス、トリナクス、ブライトニング、土地1をキープ
共に1ランドキープだが片方は3連続で土地を引いて、もう一方は引かなかった
トリナクスが3度殴り、ブライトニング、稲妻2枚が打ち込まれると
あっけなくゲームは幕を閉じた
準々決勝の結果は
タグチ2-1ユクヒロ
オガタ2-0カトウ
ユズリハ2-1モトヤマ
ミヤザキ2-1ミウラ
なんと8位滑り込みのタグチがユクヒロを倒す大金星をあげて準決勝に進出している
参加者が33名以上のため、3バイは2名が獲得できる
したがって準決勝が事実上の最終戦である
準決勝
タグチ VS ミヤザキ
準決勝のもう1戦はすでに対戦が始まっており、こちらをピックアップ
タグチは最近のイエローサブマリン福岡店の常連でありよくみかけるプレイヤーだ
残念ながら実力的には上位とは言い難いが、新環境のメタをしっかり読んだデッキを携えて
決勝ラウンドに進んだことは賞賛に値する
先攻は宮崎でゲームは幕をあける
オープンハンドは土地3、群れドラ、パルス、荒廃稲妻、血編み
一方の田口は土地2、エメリアの天使、コーの火歩き、聖遺の騎士、百蘭の騎士、流刑でキープ
初動は田口の火歩き、ジャンドに対しての上々のスタート
返しの荒廃稲妻で悪斬とエメ天をディスカードさせられるがおかまいなしに百蘭で土地を伸ばす
それならと宮崎は血編みから続唱ブライトニングで除去を落とすが、火歩きのため効果はいまいち、アタックもできない
だが田口は火歩きをブロッカーとせず攻撃して聖遺の騎士をキャストする強気のプレイング
どこから出てくるのかと言いたくなるが宮崎の続くアクションは血編みから続唱トリナクス、本当に引きが若い
しかし火歩きがいるためライフをおもうように削れない
田口は静かにエルズペスを設置、百蘭が飛行を得てアタック
宮崎はようやく火歩きのヤバさに気付いたのかパルスで除去にかかる、
しかし聖遺の騎士からセジーリのステップをもってこられて目論見が崩れる
仕方なくフルパンでエルズペスを退場させるが続くターンにアンセムキッカーで悪斬を釣られると素早くカードを片付けた
ここでもう一方ではユズリハにオガタが敗北
二本目は田口による瞬殺劇であった
宮崎の初手はパルス、稲妻2、トリナクス、土地3と悪くない
田口はネコ2、ラス、精霊の挑戦、土地3とやや微妙である
1T、田口ネコキャスト
2T、田口が白緑ミシュラをおいてネコが殴って2点、ネコ追加
3T宮崎はフェッチからトリナクス、返しに田口は百蘭で上陸したうえでフェッチをセット、起動して挑戦をぶっぱ
またたく間にライフは5へ、宮崎はネコにパルスをうって一息、とおもえば田口のライブラリから真心が刺さる
百蘭が殴って残り3、宮崎は2枚の稲妻で両方除去したのちにに田口の指差す土地を見て投了した
ジャッジにより決勝戦は行う必要がないことがアナウンスされたがやや興奮気味の田口の希望で対戦のみ行われることになった
公式戦ではあるが、まあエキシビジョンのような感じで
ここまでつきあったので最後の決勝戦もお送りしよう
決勝
タグチ VS ユズリハ
先攻はユズリハ
初動は2T恐血鬼に対してネコ、ユズリハは門番でネコを排除
返しにタグチは百蘭から火歩き、これをユズリハは見栄え損ないとブレードで両方除去して攻撃
が、除去を簡単に使いすぎて次のタグチのエメリアの天使を越えられなくなってしまう
あとはタグチのエルズペス、清浄の名誉の波状攻撃に苦しむ
最後はハンドのマラキールの血魔女を何故かキャストせず夜候をプレイしてライブラリトップが土地で終了
失礼を承知で言うがおよそGPTの決勝戦らしくない一本目となってしまった
二本目はユズリハ先攻
署名で手札を補充して夜鷲、これは真心で退場
返しに門番とお互いにやっかいものを除去
百蘭は死の印、エルズペスは呪詛術師で捌く
クリーチャーを追加できないユズリハは門番で攻撃、タグチも火歩き(なぜサイドアウトしなかったのか?)で応戦
そうこうしているうちにタグチはアンセムで真心を一本釣りするが
ここにきてユズリハが血魔女をキャスト、タグチはラスで流すが2号機出現
結局この血魔女を処理できずタグチ投了
最後の三本目、先攻はタグチ
宮崎の烈断者がクアーサルの群れ魔道師と相打つスタート
ユズリハの恐血鬼はパスされ、タグチの群れ魔道師2号は門番で退場
タグチは百蘭から聖遺の騎士、この流れをしっかりつかめるタグチは明らかに勢いに乗っている
ユズリハも夜候をキャストするとTOPは血魔女
しかしタグチの勢いはもっと強い、真心を叩いて夜候を処分、清浄の名誉を追加する
ユズリハの血魔女キャストを見ながら真心でアタック
エメリアの天使を叩きつけて手札は空になる
ユズリハはさらに夜候をキャストし、ライブラリTOPは血の署名
これでタグチのライフは7、しかしタグチは聖遺の騎士の能力で広漠なる変現地から基本地形でトークンを追加
みればフルアタックで11点のユズリハのライフを削りきることが出来る
が、タグチは無理せずブロッカーを残し、ユズリハに3ライフが残る
ユズリハはTOP
が黒いカードなら優勝、しかし土地
署名で血魔女か夜候のいずれかを引くか血の署名+ライブラリTOP黒なら・・・・
しかしいずれも満たせず・・
タグチがこのGPTを制することとなった、おめでとう田口!!
コメント
リンクさせていただきました。よろしくお願いします。