需要があったので
リミテッドにおけるマナ加速

そもそもマナ加速する意味
1.特定のマナ域へ早いターンで到達するため
2.多量のマナを安定供給するため
3.加速に付随する色マナ安定のため
が主な理由付けになる
さらに加速方法を考慮すれば
1.クリーチヤーによる加速
2.非クリーチヤーパーマネントによる加速
3.呪文加速
が考えられる
この中で呪文加速は主にコンボで使用し、瞬間的に大量のマナを必要とする用途
であるがこれはデッキに入るかどうかの理由付けが簡単なので除外する
ではクリーチヤー加速と非クリーチヤー加速の違いを考える
これも当たり前であるがパーマネントとしての場に残りやすさが違う
したがって非クリーチヤー系加速が加速する意味のほとんどを満たすのに対しク
リーチヤー系加速は1の意味しか満たさないことも多い
しかしながら大抵の場合はクリーチヤー系マナ加速のほうが軽いというメリット
もある

構築で考えればわかりやすい
赤単なら1−3マナで戦うのでそもそもマナ加速なんて不要だし
グルールなら1−3の動きが重要で3の動きのあとにマナクリが焼かれても痛手
は少ないし仮にすぐ焼かれたとしても相手の1ターン目の行動と除去を使わせる
意味はある
したがって1マナのマナクリは採用しても2マナの遥か見は無くて良い
対してジャンドなら1−3にはほとんど意味がなく2−4が重要でかつ恒久的か
つ色マナの安定も要件に入るためマナクリではなく遥か見である必要がある

ではリミテッドなら?
理屈は同じである
マナ加速は早い段階で使えるマナが多くなるため一律に強いように感じやすい
しかし加速に使うカード自体が弱いという弊害をもっている(スリヴァーは例外
のときもあるが)
ならばマナ加速した結果使えるようになるカードがその分を補う必要性をもつと
いうことになる
だから加速して得たマナを継続的に消費できる構造のデッキでなければそれはデ
メリットとして帰ってくる
ボクシングに例えればいきなりR3あたりでラッシュをかける様なものなので重
い攻撃でKOしなければ逆に窮地に立たされるだけだ
加えてマナ加速という行為はその後に土地を引く確率を下げないのでマナフラッ
ドする危険度は相対的に増す
ここまでデメリットばかりを強調しているがもちろんデメリットだらけだからす
るなということではない
リミテッドのマナ加速の意味はむしろ最初に述べた意味の3によるところが大き

当然ながらリミテッドは基本地形中心となるためデッキが多色になれば色マナの
安定供給が難しい
それを解決してくれるなら十分な効果として存在意義がある
要約するならばマナ加速を投入する条件は
1.多色デッキの安定
2.デッキに5−7マナのパワーカードが多く入っている
3.マナフラしても勝てるカード(X火力など)がある
ということになる

これを環境に当てはめてみるとRTRならマナ加速と色マナ安定はほとんどのデ
ッキにおいて強い状況が多く、活用できるなら積極的に積んでいいカードである
しかしM14のような環境ではさほど有用ではない、コモンやアンコの高マナ域
に場を突破するサイズの生物がほとんどいないため
ミドルの打ち合いになることが多い、すなわちマナフラ=負けにつながりやすい
したがってマナ加速のもつメリットが薄くデッキ全体になんらかの工夫がなけれ
ばデメリットのほうが目立つ結果になりやすい

簡単にまとめてみよう
マナ加速をすれば一見強いように見えるのは当たり前
加速がかみ合ったときには一気に勝てるくらいの構造がほしい、ちょっと強いく
らいのレベルでは駄目

こんなところで


コメント

Justice G
2013年9月20日0:51

あまりの分かり易さに感動。自分でも考えてみて同じような結論には達しましたが、自分が考えていたこと以外にも様々な考察があって勉強になりました。有難う御座いまっす!!

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